twaiのブログ

ビジネスとアートのアナロジー。様々な出来事にある方程式や、その差分による気づきを記録します。

イノベーションの順番

→技術×ビジネスモデル
1-ビジネスとはモノを売ることであり、そのためには買い手のニーズが必須。つまりイノベーションは顧客のニーズから新しいビジネスモデルを作り出す事である。
2-そして後はどうやってそのビジネスモデルを成り立たせるのか?
そのために技術の開発や発掘を行なう。
3-イノベーションとは始めは技術から生まれるのではなく、ビジネスモデルに当てはまる技術を探す(もしくは)作ることで生まれる。投資やリスクはそのためにとるものである。
4-そして、その後、いったんビジネスモデルが受け入れられると、その技術やノウハウでできるほかのことが新たな価値(商品)になり、これが新たなマーケットを作っていく。

大事なのは技術から新しいビジネスモデルを作り出すことは出来ない。必ずビジネスモデルが先にあってそこに技術を当てはめる。
だから技術があるなら、必ず「それに当てはまる”既成の”ビジネスモデルはないか?」という考え方で考える。

→業界にとらわれないことの強さ。
1-109でディスプレイや店員が服を着ることが売上につながることに気づいた店長(服飾業界)が、そこで培った人間関係をそのまそのメンバーを居酒屋に招聘して居酒屋を開く。
2-そのメンバーならできる、そのノウハウを居酒屋にスライドする。
3-人的コミュニケーションコストの低さと、109店員の客受けの良さがそのまま飲食でも機能するが、それは端から見るとイノベーションになっている。
これほどのイノベーションを僕は知らない。

→つまり新規のビジネスを立ち上げたいなら
1-すでに今、自分が持っている技術やノウハウ人間関係その中に「価値」になるものがないか?を探る。
2-それが見つかれば後はそれを活かせるビジネスモデルを探す。
3-逆にビジネスモデルがさきにあるならそれにマッチする技術を探す必要がある。

→今すでに自分が活かせる技術を持っていないか探せ。技術があるなら。それを活かせるビジネスを探せ。
一方で、すでにビジネスモデルがあるなら、それを成功させる技術を探せ(作れ)。ビジネスモデルは環境の違うところ(国、時代、異業種)に眠っている。

差で気づく

差。

交渉の差

交渉では始めの段階からどう次の段階に持って行くか。次の提案をするためにはじめの段階をどう設定するかというところで差を意識する。

交渉で条件が下がる事が予測されるなら初めは高く見積もっておいた方がよいし、逆に追加の作業を求められる可能性があるなら、初めは最低限の作業や内容で条件を低く見積もっておけばよい。

 

表現の差

表現は文化や環境の差分を作る。ケンイシイが海外から逆輸入されたように。遠くの環境や文化でも機能するもの。もしくはそこで評価されたものという事で、他との差があることによって身近にあるものよりも価値を感じてしまう。

また、ある一定の表現が、もともと特定の文化的背景や知識をもった人々や、その前提に対する差をもって表現される場合と、作品の中で個別にまたは新たに提示された前提に対しての差として、作品の中で自己完結的に比較するする事で成立する場合がある。後者のほうがよりユニバーサルで、蓋然性も高い。

 

ファーストインプレッションの差

ずっと同じものを見続けていると差に気づきずらくなる。初めて見た瞬間が一番その作品の本質を見抜きやすいのは、その時が自分とその作品が一番客観的な差がとれている状態だから。

つまり何かの感想や本質を見極めたいときはその最初の印象、をつかって判断できることがある。また、それ以降はその対象物との差が縮むせいで、そのはじめの印象は薄れていくが、それを忘れないことで、第三者がそれを始めて見たときにきっとこういう印象を持つだろう。ということの参考として、それはそれ以降にも役に立つ。

 

お墨付きの差

例えば田舎の小学生の動画を世界的スターがほめる。それだけの距離的な差があっても届くということはその動画には強い芯があるという事。差がデカくても表現できているものほど方程式が強く活きている。

コンテンツ理論

◼コンテンツ理論■
・コンテンツはコンテキストによって接続される。
・コンテンツが接続され寄り集まった状態が環境。
・コンテンツは、それが表わされた周辺環境によって、また新たなコンテンツと接続していく

 

1. コンテンツとコンテキストについて
・コンテンツ=1つの作品として、モチーフ、構成、タッチから成ると仮定。
・ただし、コンテンツ=1つの作品とは限らず、コンテンツ(=1つの作品)のまわりに、別のコンテンツを組み合わせて配置し、その置き方(構成)と、伝え方(タッチ)で周辺環境を表現し、新たなモチーフとして描く、といこと自体もコンテンツである。
・で、そのコンテンツ(=1つの作品)同士の組み合わせに関しては、
別の表現でありながらも、同じ雰囲気や要素、DNAを持ち合わせていて、最終的に作品同士が組み合わさった時に、シナジーが生まれたり、別の新しい味わいが生まれたりするものを選べると、尚更カッコいいことになる。
・で、その場合のコンテンツ同士を接ぐ、同じ雰囲気や要素、DNA、というのが、コンテキスト、である。
ここで言うコンテキストをAIが理解して組成してそれをコードにできたら、そのコードをかけるヒトは、新しいコンテンツを作り出せるはずである

 

2. コンテンツを通じた接続について、
コンテンツがある場合は、そのコンテンツのコンテキストを表し、行動し続けることで、同様のコンテンツに接続されていく。そして、そこから周辺環境が形成されていく。
これは恋愛にもアートにも全てに通ずること、人生は自ら作り上げた人間関係によって構築されていくのだから。

 

3. コンテンツの接続によるアウフヘーベン
異なる状況にある別のコンテンツが、ある瞬間、共通のコンテキストで接続され、新しい環境が生まれたとき、止揚が起こる
それはある意味、新しいコンテンツが生まれた瞬間

 

4. コンテンツと周辺環境について
コンテンツはコンテキストによって理解され、周辺環境と同化される。で、それが起こっているということは、それはコンテンツとして成立しているということ。(コンテンツを接ぐ、コンテキストが出来ているということ)

 

5. コンテンツのない接続について、
コンテンツのない接続も起こりうる。それは単なる接続であり、なぜそれが起こるか。それはコンテンツが見つかったときのためであり。そう考えると、コンテンツのない接続は非常にクリエイティブな動きである。

経済とは

経済とはお金や情報があるところに募り留まること、そのための方法
1. 投資と回収

マッチポンプでもその波を作り出すことで経済は産まれる。

2. 広告

出来るだけ多くの人にしってもらうキッカケをつくる事。

3. コンテンツ

一貫した行動と継続した発信。一貫性は信頼、品質。継続は確認、安心につながり、最後にはそれを集めたくなる。

4. フォロー

好かれるよりも嫌われるほうが三倍簡単。顧客はひとつでもやなことがあれば離れていくのだ。しくじった場合は、相手の想像以上に相手をフォローする。相手が恩を感じ、雨降って地固まることもある。

相手が困っているときに助けてあげることは、次は自分が困った時に助けてもらえることにつながる。

 

短距離走と長距離走

やることが決まっていないのは最悪


やることが決まっていて、やり方が分からない場合は、アドバイスを受けたり仮説検証で時間がかかるが、いかに時間を減らすかで、量とコネが勝負。


やることが決まっていて、やり方も分かっている場合は、時間のかけ方も努力の方向もわかるから、最短コースで走れる。


ただ、どこかで、それが"自分のやりたいことか?"という疑問が残る。


やりたいことが決まっていたら

ただひたすらそれをやり続けているとやりたいことの高みに行きキャリアも開けてくる。最高

かめむし

正しいことをしていても、不景気なら売上は出ないかもしれないし 頑張らなくても、景気が良ければ売上がでるかもしれない

常にデマンドはあるわけで、それに応えていく事が売上につながるし コバンザメのように売上を追いかけることもできる 

 

好きじゃなくてもデマンドがあることを追い続けるのか デマンドはなくても好きなことをやり続けるのか

人生のどこかのタイミングで得られるはずの幸せを信じて頑張り続けるのか、微分的に常に幸せを感じ続けるのか

 

作り手であれ、受け手側であれ、結局人生が”その時何をしていたか”の繰り返しであると考えると、

好きなことがデマンドになる環境に行き、好きなことで誰かのデマンドを満たし続けるのが最高なんじゃないか

少しでも自分に出来るプラスワンを常に誰かに与え続けながら微分的にデマンドを満たし、幸せを感じていくことが結局は振り返って密度の濃い人生になるんじゃないか

 

ライセンス契約に必要な5つのポイント

1.技術(商品)に興味を持たせること
・契約はテーマ、条件、金額の3つからなる。そしてその条件と金額はすべてテーマによって決まる。

・テックベンチャーであればそれは技術の価値で決まる。なのでまずは技術に興味を持たせて、かつ研究計画を決める事。これで作業工程からくる研究費、テーマからくるライセンスの価値で決まってくる。


2.ネットワーク
・チャットでも、メールでも電話でも常に交渉のカウンターパートとつながれるようにしておく。そうすることで優先度を上げてもらえたり、先方のネックやタイミングを知って早く対策を打てる。

・同時に社内でも自分(顧客)のやろうとしていることを理解し、テーマの構築やプロジェクトの先導、アイデア出ししてもらえるキーマンをおさえておくこと。どれだけニーズがあってもプロダクトが作れないなら契約は出来ない。

・稟議フローを理解し、できるだけ上の決定者と関係を構築することは、社内でも社外でもさらに重要なこと。


3.交渉は最低ラインを決めておく
・まずは大きな契約から。TSベースでこちらの望む条件を提示、それでも先方が飲めない場合はスケールを落としていく。

・ただし契約の最低条件は決めておく。これって結構重要な事で、”これ以下の条件”なら契約しません。とキッパリ言えることで、相手に足元を見られることなく、つまり悪い交渉に入らず、早い段階で、よりイイ条件で契約を締結出来ることになる。

・仮に、そこでディールが成功すればイイ条件で契約出来るわけだし、ブレイクしたら、変な契約は締結しなくて済んだ、ということになるので、結果的にイイ契約が出来たという事がいえる。

・社内で判断が早く出来るということは、協業スタートも早く初められて、プロダクトを手にできる日も早くなるわけだし、変な交渉に時間をとられる時間を減らして、新しい顧客との交渉にさける時間や回数を増やせるわけだから、より多くの仮説検証ができて、より事業の方向性をブラッシュアップできることにもなる。

 

4. 契約形態のブラッシュアップ

・ただし実際は交渉を進めていくうちに、この条件で飲むかという微妙なラインにもちこまれる

・その場合は社内判断に持ち込まれるわけだが、むしろスタートアップに取ってはこの過程こそが重要なのかもしれない。

・極端な話、仮に、想定顧客を全部回って、全ての顧客がその条件ではディール出来ない、と言う事がわかったら、この条件はこの業界には合わないと言うことがわかるので、判断して別の業界に行けたり出来るし、
もし同じ業界にこだわるなら、条件やフレームを変えて、同じ顧客にもういっかい提案しにいく、という事でも良いわけだから、より成功の確率は上がるし、失敗の判断(やめ時)も決めることが出来る。

 

5. 小規模レベルからのスタート

・どれだけ交渉しても条件が合わない。それでもどうしても契約を成立させたいという場合、MTAなどの小規模な契約で、相手の稟議に合わせた形態にすることや、権利に紐づかないサンプルを提供していったん浸透させるという手もある。
・特にコンサバティブな企業ほど、これをやっておくと価値の証明にもなるし、実績が出ると先方も後に引けなくなるので、のちの大きな契約につながる可能性がある。


以上、