twaiのブログ

ビジネスとアートのアナロジー。様々な出来事にある方程式や、その差分による気づきを記録します。

イノベーションの解体(随時更新)

イノベーションに必要と思われる、次の5つのテーマ(相反するキーワード)を軸に考えていきます

1、コネクテングドッツと七並べ
2、ネットワーキングとスカウト
3、マネジメント力と企画力
4、時代性と普遍性
5、センスと練習

6、行動力とマーケティング

 

1.コネクティングドッツと七並べ

ある専門領域にディープダイブしている瞬間(時期)、別の専門領域の事が思い出せなくなっている事がある

異なる業界のことをしていると異なる業界のことを思い出すには時間がかかるという事


コネクティングドッツ、つまり異なる業界の考え方を結びつけて新たな発想を生み出すためには、別の業界の事例をメタファーとして捉え、自分の業界の実践に活かす、俯瞰する余裕を持つことが大事である

 

1つの業界に対する造詣を深め、あるレベルの成功経験を持ち、それが学習を越えて、すぐにその情報を取り出せるような状態になったとき、その状態にたどり着く確率が高くなる。

例えば、博士号の意義や1つの部門で成果を出した部長が他部門の事業も手がけるようになる事例などがそれで、いかに最短でその領域にたどり着くか、という事がキーになるが、それには学習、計画、説得、実行、完成というプロセスの習得が必要で、通常、40代になるとその領域に達する確率があがるのにはそういった背景があると思われる。

 

一方で、そういった経験に頼らずに、他の業界の気になる部分や、重要と思われる要素を常に捉えてクリスタライズ化、自分の軸となる業界と結びつけるという考え方で課題を解決したり新たなアイデアを生み出したりするという職人的、天才、アーティスト的なアプローチの仕方もある。

 

もしくは副業や異業種とのネットワークなどの商社、飲み会、同級生の集まり的な方法で、メインには1つの業界に深く掘り込みつつ、意図的に並行してほかの業界も進める時間をとることで新しいアイデアを生み出そうとする方法もある

 

ちなみにAIは意図的にこれを全てやっている。

 

2、ネットワーキングとスカウト

 

リアルとデジタル2 ~地球盤でのゲーム理論~

デジタルとリアルの世界を比較した時、デジタルはスケールも精度もバーチャルな世界で調整が可能であり、仮説検証の繰り返しによる課題解に最適。さらに並行処理も可能。再現性もある。

一方でリアルテックや人間の記憶は、地層のように毎日積み重なり、それが蓄積されていく。そこに地震のような人生のアクシデントが重なると、記憶は歪んでいくし、見る瞬間によってもその様子は変わっていく。

それは知覚可能な情報だけに影響を受け日々変わっていく秀逸な時間芸術であり、個に帰属し、個で再生される有機的なハードディスクと見える。

このデジタルとリアルの違いをカクテルし、いろんな視点で考えることで、何らかのビジョンが見えてくるか。

それぞれの媒体によって得られる計算の結果、プロセス、再現性という観点でカクテル可能か考えてみる。

 

1、結果のメディア化
~ヒーローに出来るか?~

 1)  AIのヒーロー化

・メディアとも紐付くが、例えばAIの棋士がいるとして、そいつが勝ち続けたり、他の棋士に負けたりするのをヒロイックに取り上げることはできるし、彼の棋譜を記録として残す事も出来る。それをムックにしたらどうなるか

・つまり、AIの棋士はヒーローにもなりうるし、メディアで扱うこともできる。

・そいつに成りたいと憧れる子供は出てこないけど、そいつの生きざまとか考え方に憧れるひとは出てくる。結構純粋なアイドルになる。Vtuberみたいに。

・そのAI棋士が政治的な発言とかをしだしたらどうなるか。それを信じる一定数の信者は居るだろう

 

2)ニメ化する人間
・これは逆に人間にもいえて、例えば歴史上の人物とか、テレビでみる有名人は、ある意味神格化されている。
・記憶とか経験とか蓄積されたものがあるんだけど、それを一旦シャットダウンして、ある瞬間の輝いた絵図面だけを見ている状態。
・だから人間もヒーローにもメディアにもなる。

 

2、プロセスの価値
~規制、ノウハウ化、実践~

・人間に帰属するプロセスの価値はそれが、それが知覚可能な環境情報のみによって左右されるものであり、個人やその時代によってのみ再現されるものであるということ。並行処理も出来ない。
・ただし、その計算プロセスは人間がやることなく、AIに任せて、人間はその結果をもとに判断、交渉するということも可能で、問題は"その結果をどう判断するか"、"説明を受ける側の人間がその結果をどう受け入れるか"という話になる。
・そして、AIの計算プロセスに用いた教師データや、計算根拠の説得力による計算結果の妥当性と、人間が荒削りな経験や勘のなかで出した結果の妥当性や説得力は、共存や、規制により上手く使い分け出来るんじゃないか


1) 規制のなかで楽しむ
・スポーツや囲碁のように結果だけでなく対局の過程も楽しむようなエンターテイメントの場合は、
・この対局はAI同士、とか。AI vs 人間とか、AIでも型式とか教師データに制限を設けて、改めてルールを定義することによって楽しみ方が変わってくる。
・それは結果よりもプロセスを重視した中での礼儀作法として。

2) リスクのノウハウ化
・一方でプロセスよりも結果が得られればよい、という場合は、プロセスをノウハウ化して、リスクを減らすことによって結果を最大化する方法を選べばよい
・具体的には、教師データには知覚/センシングが信頼できるヒトの専門家を使い、計算はAIにさせて、出てきた結果の解析は有識者や政策提言機関を噛ませて、プレゼンは信頼や実績があり、説得力を持った人物にさせる。というプロセス。

3) AIを信じて実践
・最後は、AIが出してきた荒唐無稽の答えを、人間が真に受けて実行するということ。
・それをやることで失敗するかもしれないが、もしかしたら考えていなかったような結果が得られるかもしれないという考え方。
・よくよく考えれば、火星や宇宙など、人間が行ったことない、人間が知覚出来ない空間に関してはバリバリにデジタルを信じてロケットまで飛ばしてるわけだから。

 

3、個人と再現性
~エネルギーバランスとビジネス~

・AIによる計算をゲーム理論で考えると、結局はそのゲーム盤の中でいかに最適解を出すか、という話になってくる。
・実際には次のような可変要因があり、その中でのいかに最適解を出せるかという話になる。
  - 経済環境
  - 倫理観
  - 技術力
  - 時代性 など
これを上手く定めて前述の共存理論でヒトとAIの力をミックスし、最適解を出せればよいし、
もし、この可変要因や今後予測される環境をビジネスに紐付けて何か差が出せるならば、それこそがヒトのやることかもしれない。

・結局その可変要因を作り出しているのもヒトであり、
この情報量や環境の違いなどは、エネルギーと同じで高い所から低いところに流れていく、そのエネルギーバランスの差こそがヒトが利益を出せる部分であると思っているからだ。
・例えば、未だに環境整備されていない土地を環境整備したり、規制に対抗する新しいビジネスならば、特区で始めたり、情報量を利用してブランド力やネットワークを活用したコンサルや横展開のビジネスであったり。

・ヒトが求める便利さ、好み、不便さ、課題感、といったニーズは、常に変わる事であり、すぐには追い付けないものである。そういったところにチャンスがある。
・地球盤の問題を解いたら、宇宙盤の問題が始まる


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得意か、出来るかより、 成りたいかという情熱のが大事

自分のなりたいという理想があった時に、自分がそれを得意か、とか、自分が今それを出来るか、とかは関係なく、
それに成りたいか、という情熱の方が大事。

 

仮にその情熱が強いなら、得意かとか、出来るかとか関係無く、そのやりたい事に身を投じれば良い。

 

その時に大事なのは、その行こうと決めたところに、すでに自分のやりたい事をやっている専門家が居るということ

 

つまり、そこに専門家がいなかったり、OJT出来なかったりすると、何も身に付かないまま時間だけが過ぎていくので、完全に時間のムダ

逆に、専門家や先駆者がいて話を聞けたりやり方をトレースしたり学べたりする環境に行けたとしたら、マジで、得意か、とか、それを出来るか、とか関係なく、それが出来る、理想の能力を身につけた自分になれる。

 

そうやって、仕事は選ぶ。会社も選ぶ。
学校も選べたらいいけど、子供はなかなか学校を選べないから。その人に会いにいったり習い事をさせてあげればいいし。
あなたが大人だったら、ワガママを効かせて、やりたい事をやれる環境に行けば良いのかもしれない。

リアルとデジタル1 ~雑談が仕事になる世界~

AIの超人的な仮説検証のスピードに人間は勝てるわけはなくて、人間が目標を決めて最短コースで走りきろうとしても、どうしても時間的、空間的な規制が出てくる

で、どう時間と空間を減らすかという話になってくる

 

時間を減らすために、AIを使って解析したり、予測したり、記録、応答するし、
空間を減らすために、VRとか新たなモビリティの過ごし方が出てくるんだけど

それは全て人間の為であって、そうやって課題を解きながらでも時間や空間は消費していく。

 

その消費していく時間と空間のなかでどういうプロダクトを残していくか、どういうストーリーを刻んでいくか、という事、そのプロセスに伴う記憶や経験は本人にとっての価値であるはずだし、

それは他者にとっても新たなアートとして、享受されるものになっていくんじゃないか

 

人間は結果も、プロセスも楽しめる、それを表現できるし、体験も出来る。

紙の本はモノとして残っていくが、電子書籍はデータでしかないように、結果として得る記憶は同じだとしても、それが手に取れるモノかということに大きな違いがある。

 

子供と一緒に電車を見に行くのは、課題解決のためには、意味の無い時間かも知れないけど、
課題解決はAIに任せて、人間は子供と電車を見に行けば良い

 

人間; 仮説検証を高速にまわす(AI でリスクを減らす)+プロセスを楽しむ(経験と記憶を刻む)=課題をとく

デザイニングライフタイム

 ー デザイニングチームワーク

チームワークなんて無いんだけど、だからこそ、チームワークをデザインできないかな、と思う
ファッショなんだけど。

 

 - デザイニングライフタイム

目標に向かって自分の出来ることと、やるべきことをプランだてて進めていく事と、

今まで自分がやって来たことを振り返って、それを改善していく事。

基本的には目の前の事をこなしていくしかないんだけど。
この未来の計画と過去の改善が在ることで、やりたい事が加速度をもって実現していく、
のかな。

日本再生戦略 ~その鍵はCVC、と他業種への人材流動~

会社という組織がかりに崩壊していくとすると、人材に流動性が起こってくる。

 

その中で、大企業のアセットやノウハウを使いまくってイノベーション(新規事業の立ち上)を成功させるひとがでてきたら、そこにスタートアップは追い付けない


次に、大企業に、いるひとが別の会社にうつる現象が起こるんだが、その中で、彼らがスタートアップを、立ち上げたり、スタートアップに移ったりすることはすぐには起こらずに、まずは同業他社、次に、新規事業を求める他業種、に移り始める。

 

この新規事業を求める他業種、への、人材の流動というのが大事で。

彼らは新しいことをやりたいし、金はあるがノウハウはない、ということで、そこにノウハウや、経験のある人が入り込むと、異業種の掛け合わせ、が起こる。これがつまり、イノベーション(新規マーケットの誕生)になる。


これを実現させるためにキーになるのが、

少なくとも、大企業ほどではなくても、新規事業を求める他業種の会社、が新規事業に投資できるだけのキャッシュを保有してる状態に生き残っていること(もしくは成功したスタートアップがそのプレイヤーになる可能性もある)


次に、新規事業が単なる、新しいことではなく、既存アセットや、ノウハウを他業者で活かす、という、意味のあるコラボレーションから生まれるイノベーションである、ということ

テクノロジー思考か、ビジョン思考か

完全なるサイエンスのだめ社員は、予算を得るために机上のマーケティングデータ、数字を添付でつけて、実際上は全く社会実装に思考を巡らせていないものがある。


ビジョン思考はそのビジョンの社会生活を叶えるために予算を募り、そのための使える道具としてのテクノロジーを作り上げるためにアプローチする。

 

ビジョン視点からみれば、予算が正しくテクノロジーの最適化のために使われるようにリスクコントロールし、
テクノロジー視点から見れば、サイエンスを見誤らずに社会実装のための技術として尖らせる必要がある。

その両者が噛み合ったときに、始めて正しいビジネスが回りだす。